「苦しいときの神頼み」の中国語訳について
“临时抱佛脚”という慣用句は「苦しいときの神頼み」と訳す参考書が多く、自分も学生時代はそのまま覚え、何ら疑問を感じませんでした。でも実際日本人の会話を聞いてみると、どうも使う場面が違うような気もします。
「苦しいときの神頼み」は、普段は知らん顔するが、困ったときだけ神様にお祈りしたり、人に助けてもらったりすることを指します。中国語の“平时不烧香,临时抱佛脚”はそういう意味も持っていますが、普段、中国人がさらっと使っている“临时抱佛脚”は、試験直前の猛勉強を指すことが多く、こちらの訳としては、「一夜漬け」、「付け焼き刃の勉強」のほうがしっくり来ます。