日本語、中国語の代名詞について
現在、「重要構文編」の例文の日本語訳について、日本語ネイティブの方と摺り合わせ作業をしていますが、改めて日本語と中国語の違いをいろいろ実感させられています。その一つに代名詞の使用頻度の違いが挙げられます。例えば次の例文を見てください。
“真没想到他会骗我,我还一直把他当做好朋友呢。”
そのまま訳すと、「彼が私を騙すとは思いもよりませんでした。私はずっと彼を親友だと思っていたのに。」になりますが、代名詞の多用で日本語が大変くどく感じられるというのがネイティブの意見だったので、最終的には「あの人が騙すとは思いもよりませんでした。ずっと親友だと思っていたのに。」という訳に落ち着きました。
代名詞のほかにも、日本語と中国語の思考回路の違いから、そのまま日本語に訳出できない中国語表現が多々あるので、文法の練習とともに、そういった違いにも目を配っていただければ、中国語の勉強は新しい発見に満ちた楽しい旅になるでしょう。