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中国語基本会話フレーズ集、新発売。

コラム

単語集『みるみる定着・中国語単語』の前書き


先日発売開始した単語集『みるみる定着・中国語単語』の前書きを掲載します。
なぜこの単語集を制作するに至ったかの思いを綴りました。

 語学をマスターするには、文法と語彙の習得が基本となります。それは車の両輪のようなもので、どちらも欠けては走れません。豊富な語彙量がどれだけ会話力やリスンニング力、読解力と文章力において大事であるかは、ここで改めて述べるまでもありません。

 基礎段階では、基本語彙をできるだけ多く覚えておくことが必要です。しかし、意気込んで単語集を買っても、よほど忍耐力のある方でないとなかなか最後までやり遂げられないし、たとえ頑張って最後まで覚えたとしてもすぐ忘れてしまうこともよくあります。この二点を克服するには、「一定の緊張感」と「繰り返し」がなければなりません。

 本教材『みるみる定着・中国語単語』ではこの二点を克服できるように工夫しました。まず、「緊張感」を作り出すには、どうしたらいいだろうと考えた時に、かつて通訳学校で勉強していたときの「クイックレスポンス」という訓練法を思い出しました。この訓練法では、先生があらかじめ数十の日本語(中国語)の単語やフレーズを一定の間隔を置いて録音し、授業で音声を止めずに生徒に訳させていきました。音声が止まらないため、迷ったり集中していなかったりすると、テンポよく訳していくことができません。「クイックレスポンス」は大変緊張感のある練習になりますし、また記憶が定かでない単語は瞬時に出てこないため、どの単語をまだクリアしていないかも一発で分かります。しっかり暗記した上で、一つも間違いがなく、すいすいと最後までこの練習をクリアしたときの達成感と気持ち良さは何とも言えません。

 本教材では、学習用の「日→中」音声に加えて、「クイックレスポンス」の練習用として、「中国語のみ」、「日本語のみ」の音声、計三タイプの音声を用意しました。「日→中」音声(または映像)で単語を勉強したあと、まず最初に「中国語のみ」の音声を聴いて日本語に全部訳せたら、次は難易度の高い「日本語のみ」の音声に挑戦します。自分が覚えているかどうかをワクワクしながらチェックできるので、学習意欲が湧いてきます。また、「日→中」、「中国語のみ」、「日本語のみ」の三つの音声を一通り聞いて、練習するだけでも同じ単語を三回繰り返すことになります。

 単語を定着させるには、さまざまなコロケーション(単語と単語の組み合わせ)で繰り返し覚えるのが望ましいです。また、単語を実際使えるようにするには、一つ一つ孤立したものではなく、フレーズか文の中で覚えるのが大事です。ただ、一つの単語を覚えるのに、長い例文をセットで覚えるのは少し負担に感じるかもしれないので、本教材では、一つのユニットで30語前後の単語を用意し、その30語前後の単語を組み合わせた15の自然なフレーズ(文脈の関係で短い文もあります)を作りました。フレーズで単語の応用力を高め、自然な使い方をマスターできるので、定着率アップにつながります。

 さあ、この『みるみる定着・中国語単語』でワクワク単語暗記の旅に出てみましょう。止まらず流れてくる日本語の音声を聞いて、中国語をパパッと当てていく作業は一人でも楽しく単語の勉強に取り組めるようにしてくれます。

2012年10月
ZhuZhu